生技のミカタニュース

生技のミカタ®ニュース

設計技術担当者様や生産現場の技術担当者様向けに、機械加工・FA技術・工場施設工事・メンテナンスに関するその時々で旬なコストダウン技術情報を掲載しています。
多くのお客様から「工数やランニングコストの削減につながった!」「こんな便利なものがあったのか!」など、大変好評をいただいております。
729.測定データの入力ミス・転記ミスがなくなります!

測定データを無線でPCに送信。

お客様から、「大手のお客様に納めた機械部品の検査成績証明書に不備があって、そのお客様に予防措置として具体的な改善を早急に求められているんだ」とお聞きし、「どのような不備だったのですか?」とお訊ねすると、「検査成績証明書への転記ミスだよ。たまにあるんだけど、今回は今後量産化する予定の重要な試作機のパーツだったから、ミスが絶対に許されなかったんだ」とのこと。「以前にPRさせていただいたことがあるんですけれど、デジタル測定器に無線送信器を装着し、パソコンに受信機を接続するだけで、測定結果のデータを無線でパソコンに飛ばせるんです。そういう無線送受信機器がありますよ」とお話しすると、「そんなの聞いてたっけ? その無線送受信機器で、測定データがそのままパソコンに飛ぶなら、書き間違いや入力ミスは無くなるね。転記や入力時間の削減にもなるね」と、とても興味を持っていただきました。「当社にその無線送受信機器のデモ機がございますので、デモさせていただきましょうか? 公差の+-設定も出来るので、測定した数値がその範囲に入らなければNGコールも鳴るんですよ」とデモのご提案をさせていただくと、「検査工程が半自動化出来るということだね。ヒューマンエラーも無くなるし、検査工程のコストダウンも出来そうだ。デモを頼むよ」とデモのご依頼をいただきました。
デモ当日は、無線送受信機器メーカーの技術者を1名お呼びし、お客様には5名の方にお集まりいただきました。担当者様からは、「このまえのトラブルの予防措置としては完璧だね」「量産品なら使えるね」「手書きの箇所が多くて効率が悪いことが課題だったんだよ。まさに半自動化出来るね」「今使用している全てのデジタル測定器のリストを渡すから、この無線送信器が装着出来るかどうか調べてよ」など前向きなお声をいただくことが出来、後日見積もりをご提出いたしました。
見積もりの内容は、無線送信器2台と無線受信機1台、送信された測定データを自動で取り込むエクセル自動入力ソフトウェアでしたが、お客様から、「測定データを解析して、棒グラフや折れ線グラフを作成してくれるSPC(統計的工程管理)に対応したソフトウェアの見積もりもくれるかな。あと、有料と聞いていたけど、初めての導入だから、設定とティーチングもお願いしたいんだ。その金額も教えてくれるかな」とご要望をいただき、再見積もり後、即ご発注いただきました。お客様からは、「いいタイミングで良いものを教えてくれてありがとう」とお誉めの言葉をいただきました。



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