先日、A社様から、「700mm×700mm×1000mm程度のワークを重ねて保管しているんだけど、ワークの向きがバラバラで、その取り出しや運搬に困っているんだ。天井クレーンは微妙な調整ができなくて使えないし、現場にはバラマンもあるんだけど、使い辛くて使用してないんだよ、なんとかならないかな？」とご相談を受けたので、「バランススライドレールシステムならワークを軽く、しかも自在に動かせることができますよ。バラマンはどのような点で使い辛いんですか？」とご質問したところ、「ワークの向きがバラバラだから、ワークの両側を掴むチャック方法だと手間がかかって、操作が面倒くさいと不評なんだ」とのご回答。すかさず、「弊社なら現場のご担当者様のご意見を参考に、最適なチャック方法を提案出来ます。すぐにでもパートナーとお伺いしましょうか」とお伝えすると、「是非来てほしい」とご依頼いただきました。翌日、パートナーとお伺いし、「ワークをエアーで吸着すればワークの向きがバラバラでも簡単にチャックできます。ワークの持ち出しが可能ならばパートナーの工場でデモ機を使ってテストいたしますよ」とご提案すると、「それなら現場の責任者を連れて行くよ」とお申し出いただきました。後日、パートナーの工場に現場の責任者様をお連れして吸着テストを実施し、その使い勝手を実感していただき、受注となりました。A社様からは、「現場の意見を取り入れたチャック方法にしてもらえたから、使いやすくて重宝しているよ。他のワークでも導入を検討するね」とお喜びの声をいただきました。