生技のミカタニュース

生技のミカタ®ニュース

設計技術担当者様や生産現場の技術担当者様向けに、機械加工・FA技術・工場施設工事・メンテナンスに関するその時々で旬なコストダウン技術情報を掲載しています。
多くのお客様から「工数やランニングコストの削減につながった!」「こんな便利なものがあったのか!」など、大変好評をいただいております。
342.埋設配管の水漏れ箇所を路面音聴調査で特定!

※実際の写真ではありません。

先日お客様から、「最近水道料金があがってて、埋設配管のどこかから水が漏れてるみたいなんだ。漏れ位置を特定して補修してくれないかな」とご相談をいただきました。すぐ配管パートナーと現地調査にお伺いしたところ、お客様は、流量計の数値から算出すると水漏れ箇所が疑わしい部分は200メートルぐらいの敷設範囲のなかにあるだろうと推測されていました。しかしながら内視鏡検査をするにはあまりにも長い範囲であるため、路面音聴調査をご提案いたしました。路面音聴調査とは、アスファルトのうえから専用の機材で音を拾い漏水箇所を絞りこむことを目的とする調査です。「配管の埋設図面を見せていただけますか」とお願いすると、「それが困ったことにないんだよ。どのように埋まっているかが分からないんだ」とのこと。「それなら手探りで路面音聴調査を行わなければなりませんね。漏水箇所が分かるかどうかはやってみなければ分かりませんね」と回答し、漏水箇所を見つけられた場合と見つけられなかった場合の二種類の見積もりをご提出することになりました。お客様は、「御社の配管パートナー様の実績を聞くとしっかりした業者であることは分かったけれど、なにせ埋設図面がないから難しそうだね。この配管をしてくれた既存の業者にも声を掛けてみるよ」と仰られましたが、数日後、「既存の業者が水漏れ箇所を見つけて補修してくれたんだけど、流量計に変化がないんだよ。そこはアスファルトがへこんでいる箇所しか見てくれてなかったから、一回君たちにしっかりとした調査を頼むことにするよ」とご連絡をいただきました。周りに他の音の発生源がない日曜日を選び、朝から夕方まで路面音聴調査を実施いたしました。埋設図面がないので、ここにバルブがあるということは多分こう敷設されているだろうと当たりをつけながら、プロの耳で200メートルをほぼすべて調査し、水漏れ箇所を二箇所特定することができました。補修は既存の業者がされることになりましたが、お客様には、「あの二箇所を補修したら大幅に水漏れが減ったよ」と非常に喜んでいただくことができました。



生技のミカタニュース