マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2019年3月(4/8)

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厚生労働省の賃金統計不正調査問題は、対岸の火事ではない。
この不正は、この統計数字の担当部署の責任者に、「使命感」が欠けていたことに起因している。
不正は結果であって、原因は、統計数字の担当部署の責任者に、「使命感」が欠けていたことに尽きる。

数字に対する「使命感」が求められるのは省庁だけではない。
当たり前のことだが、私たちのような会社にも、数字に対する「使命感」が求められる。
社長である私や経理はもちろん、チームの責任者、チームを構成する各人、皆それぞれに数字に対する「使命感」が求められている。

たとえば、今期も残すところあと少しという時点で、各チームの責任者から、今期の売上と利益の着地点を、MAXの数字とMINの数字でもらい、集計したとする。この集計ならば私たちは、最高でこの数字、最悪でこの数字と、今期の売上や利益のレンジがつかめる。
しかしその10日後に、今期の売上と利益の着地点が、10日前に集計したMINの数字にも届かないことが分かったとしよう。
このような事象の原因はもちろん、私たちの数字に対する「使命感」の欠如である。

厚生労働省の賃金統計不正調査問題は、対岸の火事ではないのだ。

※「使命感」とは…
与えられた任務を成し遂げようとする気概や責任感。特にその任務に格別の意義と誇りをもってあたる場合の感情をいう。