スシローが鶴瓶を広告から外したのは、一流の経営判断だったと思う。
一方で、くるまを契約解除とした吉本興業の経営判断は、三流の経営判断だったと確信する。
判断に必要なのはスピードと確率論だ。
判断スピードは、速いに越したことはない。
最悪のことが起こる確率があれば、何らかの判断を下さなければならない。

スシローで言えば、あの時、鶴瓶が中居くんの女性問題に関わっている確率は相当高かった。
これをスシローが鶴瓶に確認したところで、関係していないという主旨の回答しか得られなかっただろう。
故にスシローは、鶴瓶を広告から外した。
結果的には、鶴瓶は中居くんの女性問題に関わっていなかった。
しかし、それは結果的にであって、スシローの判断スピードは一流だったと思う。
鶴瓶が中居くんの女性問題に関わっているかいないかはっきりするまで判断を後回しにしていたら、鶴瓶が関わっていたと判明したとき、スシローは相当なイメージダウンを蒙っていただろう。

一方で、くるまを契約解除とした吉本興業。
くるまのオンライン賭博が分かったのが約３ヶ月前。それを3ヶ月も経ってから契約解除しているようでは、判断スピードが遅すぎる。
また、確率論的に考えても、この判断における確率とは一体なんであったのかがよく分からない。
くるまの素行の悪さ？ くるまの再犯の可能性？ 吉本興業を通さず謝罪動画をあげたことが契約解除の理由なら、所属芸人が勝手に謝罪動画をあげることで、一体どんな事象が起こる確率が上がるというのか？
判断スピードが遅く、判断の根拠となる事象が見えないという理由で、この判断は三流なのである。