マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2023年10月(5/8)

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昇格とは、月々の給料が上がるという意味ではない。それだと単なるベースアップだ。昇格とは、部下の数が増えるという意味である。増えた部下の面倒をみれなければ、降格である。そういうひとには会社は、昇格という登用ではなく、業績をあげていればボーナスという報奨で謝していく。

課長以上になれば、じぶんの所属する課はもちろん、課をこえて、課長代理や係長や主任や一般社員の面倒をいちばんみてあげようと努力していて、当然である。課長代理であれば、じぶんの所属する課の係長や主任や一般社員の面倒をいちばんみてあげようと努力していなければ、つぎの課長というステージには上がれない。面倒をみるとは、じぶんの時間と体と心を、部下に使ってあげるという意味だ。じぶんの時間と体と心を使うのだから、立ち話や会社から言われたから面倒をみるというのでは、まるで足りない。

ましてや、じぶんの時間を使うことを嫌ってマイペースを決めこんでいるようでは、足らなさ過ぎる。課長に昇格したとしても、「こんど課長になるから、これからはビシビシ言っていくからな」という発想では空回りしかしない。「こんど課長になるから、もっとわたしの時間と体と心をきみに使っていくからね!」という発想なら強い求心力が生まれる。
また、会社がAさんを昇格させて、新しい役職でAさんがまったく機能せず、昇格人事が失敗に終わったとしたら、その場合はAさんが悪い。Aさんは、「こんなテキトーなことをしているじぶんを、会社は容認してくれたんだ」と勝手に思おうとして、自滅しただけだ。完璧なひとなどいない。 しかしじぶんの不完全なところを容認するようなひとに、ロクなやつはいない。そんなひとには間違いなく、会社は降格という正しい判断をくだす。

再度言う。昇格とは、月々の給料が上がるという意味ではない。それだと単なるベースアップだ。昇格とは、部下の数が増えるという意味である。増えた部下の面倒をみれなければ、降格である。そういうひとには会社は、昇格という登用ではなく、業績をあげていればボーナスという報奨で謝していく。