マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2017年1月(1/3)

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リーダーは、陰で善行を積むだけでは足りない。
陰で善行を積むというのは、当たり前のことであり、リーダーでなくてもやろうと思えば誰にでも出来ることだ。
リーダーとは、公共の場で、皆が見ている前で、善行を積む者に与えられる役職なのだ。

時にはそれは、場を乱すことになるかも知れない。
時にはそれは、回りに軽んじられてしまうことになるかも知れない。
しかしそのリスクをとって、善行を積める者がリーダーなのだ。

満員電車で若者が座っている。
若者の目前に老人が立っている。
若者は席をゆずろうとして老人に声をかける。
この若者の善行は、色々な諸事情があって席に座っているひとたちにとって、彼らを否定するような行為に映るかも知れない。
また、席をゆずられた老人は、自分の若さを否定されたように思いプライドを傷つけられ、この若者にあからさまな不快感を表すかも知れない。
しかし、もしこの若者が、将来リーダーになりたいならば、公共の場で、善行を積むことが求められるのだ。

結果の出ていない部下に結果が出るまで寄り添うことは、リーダーの大切な仕事のひとつだ。
リーダーに寄り添われた結果の出ていない部下は、リーダーをうっとうしく思うかも知れない。
「このリーダーは、自分の頑張りをひとつも分かってくれていない。出来ていないことばかり突いてくるバカ上司だ」とふてくされるかも知れない。
しかし、そのぐらいのリスクもとらずに、リーダーという役職、地位、給料や手当を、まるで既得権の如く欲しがろうとする者は、単なる役職泥棒であり、虫が良すぎる愚か者だ。