マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2026年5月(3/4)

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25年前、私たちの会社でも、不正や横領やテキトーな処理が横行していた。これらに関わっていた社員に、会社はオモチャにされていた。
そんなことは到底許せないので、関わっていた社員には会社を去ってもらい、同時に、理念経営を導入した。

理念経営とは、何が正しくて何が間違っているのかを明確にし、全社員のベクトルを少なくともプラス方向に向ける経営のやり方だ。“少なくとも”と書いたのは、流石に全社員のベクトルを全く同じ方向には向けられないので、少なくともマイナス方向ではなくプラス方向に向いてもらったという意味合いだ。
理念経営は、京セラ、KDDIの創業者 稲盛和夫先生に直接薫陶を受け、作成した。今から19年前、理念が完成し、もうすぐ20年になろうとしている。

しかし、ショックなことがあった。今年、白日のもとにさらされたニデックやエアウォーターの不正会計額を遥かに超えんとする不正会計を、KDDIの子会社が行っていたのである。

理念は、一度導入したらあとは自動的、ではないのだ。
経営者は自ら、その志の象徴と魂を血の一滴まで使い、理念を社員にまっすぐ伝え続けていくのが使命なのだと確信する。
KDDIやニデックに入社できるような方は、私たちより頭が良いはずである。頭が良ければ、あんなことをすればいずれバレることなど分かろうはずなのに。
きっと、何が正しくて何が間違っているのかを分かっていることが、本当の賢さなのだろう。
何が正しくて何が間違っているのかを明確にしていない組織は、社員の頭を悪くさせていくのだろう。