マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2025年5月(6/8)

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私たちの会社では、仲間に協力してもらわなければ、仕事が成り立たない。
外勤営業は、配送委託会社、内勤営業アシスタント、インサイドセールス、外勤営業アシスタントの協力なしでは仕事にならない。
協力してくれる配送委託会社、内勤営業アシスタント、インサイドセールス、外勤営業アシスタントで、年間少なく見積もっても賞与や社会保険料込みで、年間1億円以上かかっている。
※これには彼らの交通費やパソコン等の仕事に使う機器や文具、車両代やガソリン代は含まれていない。(配送委託会社は除く)さらに、今の私たちのビジネスを築き上げるために、国家資格に社長が年間4ヶ月、サイトやリーフレッツ作りに年間6ヶ月、毎年のように身命と時間を使っているので、もはや全く年間1億円以上どころのお話ではない。
しかも、この協力体制が成立しているのは、社長が身命と時間をかけて、理念、つまり考え方と感じ方をベースにした経営をしていることにある。
この協力体制やこのビジネスを築き上げるのに、会社の信用に直結する現預金といった潤沢な財務も含めて(実はこれが一番重要)、私たちは20年という歳月をかけて来た。

余談になるが、過去に、お客様は同じだが異業種の他社から、当社の体制を使ってビジネスをしたいという話があった。
私はただ単純に、「舐めとんな」と思った。
利益の50%を私たちに納めるとは言うのだけれど、「契約料を先払いで2億5千万円、プラス私たちの会社の配送委託会社や内勤営業アシスタント、インサイドセールス、外勤営業アシスタント、国家資格やサイトやリーフレッツ、私たちの会社の信用や現預金を少しでも利用されたいのなら、年間手数料5,000万円の先払い、もしくは利益の97%を支払ってもらうことになりますが、どうですか。
私たちには御社と協業するリスクがあり、この体制もビジネスも潤沢な財務も膨大な時間をかけて築き上げて来たものですし、実際お金がかかっている体制なので」と返すと、相手も軽い気持ちで言っただけだったのか、瞬間風速で、その話は無くなった。
私たちが20年という歳月をかけて築き上げて来た体制や財務を使ってビジネスをしたいのなら、せめて初年度に、3億円くらいは用意してから言ってもらいたかった。
しかしながら3億円用意出来たとて、その会社の方々に対しては、私たちの協力体制は心情的に機能しなかっただろう。

余談をもう一つ。
銀行を通して、私たちの会社を買いたいという話もあった。(具体的な金額提示のない買収提案は月一である)私は社長のまま、社員の処遇もそのままで、7億円で買いますとのことだった。
「この銀行は、たった7億円でオレが転ぶと思っているんだ」と思うと、悔しくてならなかった。
その場では言わなかったが、会社を売って欲しいのなら、70億円を先払いで支払ってもらいたい。
今いる社員及び後継で、その70億円を、買収される前の期で特別賞与というかたちで分配させてもらう。
どうせ私も含めて今いる社員は2、3年もしたら、お払い箱になるのだから、身と心の保全のために、70億円を先払いで支払ってもらうのは当然のことだ。
買う方は何年でペイ出来るかという発想だろうが、こっちはどれだけの身命と時間をかけて築き上げて来たのか、その価値にしか興味がない。
さらに、今の私たちの会社には8億円のキャッシュがある。
もし会社を7億円で売ったら、たった7億円で相手には、私たちの体制やビジネスに加え、8億円のキャッシュまで手に入るのである。
有り得ない。