マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2024年1月(1/7)

マネジメント・メッセージ 一覧へ

私たちの経営理念に、「全従業員の物心両面の幸福を実現」とある。
これは京セラ創業者稲盛和夫氏の考え方をそのまま拝借させていただいた理念である。
「全従業員の物心両面の幸福を実現」、<物心両面>の「物」とは、お金や物質的なことである。「心」とは、人間性や精神性のことである。
これを理由に、また円安による原材料高に起因する物価高を理由に、現在、売上のおおきな二本柱が奮わないなか、私たちは前例のないベースアップを断行した。
しかしこれは、会社が理念で言っていることを、有言実行したに過ぎない。それにならい、私たちは、各人が全体会議で発表した計画を、有言実行する。
計画の有言実行には、上席者と部下が、ターゲットに対していつ何をし、どういう出来栄えであったのか、次の一手はなにか、それらについて対話を重ねることが必須だ。
この対話をしないチームがあったとしたら、そのチームの組織は形骸化している。
私たちの経営理念に、「徳ある者には登用で謝し、才ある者には報奨で謝してゆく」とある。
会社から登用で謝された者、つまり役職を与えられた者は、決して組織を形骸化させるようなことがあってはならない。
役職は既得権ではない。役職とは手当のことでもない。役職とは面倒を見る部下の数のことだ。
昇格したいなら、もしくは降格したくないなら、私たちは組織のなかで、役職者として機能する。当たり前のことである。