マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2023年1月(1/5)

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2023年2月4日からの星回りは、『癸卯(みずのとう)四緑木星(しろくもくせい)』だ。
まず、この星回りを吉と成すキーワードを、3つに要約する。

①.【癸(みずのと)】
協調性を発揮し、万事、筋道を立て、上下なく相談・連絡・報告を行い、他者のメンツを潰さずに守っていく。

②.【卯(う)】
冒険心を持って、不安や焦りを積極的に消していく。

③.【四緑木星(しろくもくせい)】
他者から信用を得て、良き相談相手を手に入れ、みずからも他者の良き相談相手となる。

それでは、『癸卯(みずのとう)四緑木星(しろくもくせい)』を、ひとつずつ紐解いていく。

◯天の気を表す『癸(みずのと)』は、手偏をつけると一揆の『揆』になることからも分かるように、【不安から来る不満による混乱】に通じる。
【不安から来る不満による混乱】を防ぐためには、【筋道を立てる】ことが大切だ。
【筋道を立てる】ことで、他者のメンツを潰さずに守り、【不安から来る不満による混乱】を防ぐのだ。
それには各人の調整力や協調性が必要となる。
【いまさらそんなこと急に言われても困るよ】【なんでこんなことになる前に言ってくれないの】等々、【不安から来る不満による混乱】を防ぐために、私たちは【筋道を立てる】、【相・連・報】をこまめに何度も行う。
2023 年は、各人が調整力や協調性を発揮し、上も下も関係なく、部下にも上司にも、パートナー様にもお客様にも、各人みずから【相・連・報】をこまめに何度も行い、他者のメンツを潰さずに守ることが吉なのである。
従来、【相・連・報】は部下から上司に、川下から川上に行うものだが、2023 年は、各人が調整力や協調性を発揮して、上も下も関係なく、パートナー様もお客様も関係なく、【相・連・報】を行う。第三者から見れば、それは言い訳や保険のように映るかも知れない。しかし、それくらいでちょうど良いのが、2023年なのだ。
逆に、【筋道を立てる】ことをせず、【相・連・報】を行わず、他者のメンツを潰すようなことをしていると、江戸時代なら一揆、現代ならテロ、そのような物騒なことが起きる可能性がある。
独断専行は凶である。時間はかかってしまうが、少々スピードダウンしようとも、周囲に気配りし、お伺いをたて、説明をしながら事を進めていくことが吉なのである。徳川家康のような、心に余裕のある調整型のひとが上手くいく年なのだ。
また、親兄弟間でのトラブルにも要注意なので、親兄弟とも普段から連絡を密に取っておくことが大切だ。

●『卯』年は、新しい世界が開けていく年で、変化が求められる。
ちなみに、調整型リーダーであった徳川家康が江戸幕府を開いたのが620年前の『癸卯』の年であった。
地の気を表す『卯(う)』には、門を無理に押し開けて中に入り込む意があり、 『冒(おかす)』と同系の語で、冒険心で未開拓地を開拓することが吉である。
一方で、未開拓地を開拓する以外に解決策がないため、『不安や焦り』などの感情に陥りやすく、それがかえって、『不安や焦り』を消し込むために『とりあえず新しいことにでも取り組んでみるか』という冒険心の契機にもなる。
私たちの仕事に照らせば、パートナー様やお客様を新規開拓していくと吉ということだ。
『不安や焦り』に陥らないために、『不安や焦り』を積極的に消し込んでいく。
また、『不安や焦り』に対して、エイヤッで処理的に片付けてしまうのは凶である。周りに相談し、自分でもじっくり考え、積極的に消し込んでいくことが吉なのだ。

◯人の気を表す『四緑木星』には『風』の意があり、『風』が個人にどう吹くかが重要な星回りだと言える。
『風』を利用する人が吉で、意識的に、相談する相手を手に入れ、またみずからも他者の良き相談相手となることが大切な一年である。
運は人が運んで来るのだから、他者から『信用』を得ることは特に大事だ。
『風』の象意には『信用』・『調整』があり、各人が他者から『信用』されることで、相談する相手を手に入れることができ、他者の良き相談相手となることもできる。
他者から『信用』を得て、良いブレーンを手に入れ、みずからも良いブレーンになる。
また、『風』は大気の往来であり、遠方まで届くことから交流回復や、舞い込んでくる情報を収集することが吉で、休眠ユーザーからの一本の電話や一通のメールを大切にし、情報収集するために外出・往来することも吉に繋がる。
『風』には『長い』という象意もあり、距離では長距離、時間では長時間となる。
長距離に関係する電車や船、飛行機、車の事故には充分に気を付ける必要がある。
過去、『四緑木星』の年に、1996年北海道トンネル岩盤崩落事故(20人死亡)、2005年JR福知山線脱線事故(107人死亡)、2014年韓国セウォル号客船沈没事故(死亡・不明304人)が起こっている。
また、長時間悩み続けると不安に呑み込まれてしまうので、他者に相談したり、積極的に不安を消し込むために気分転換を図ることも大切である。
『風水害』や『感染症』にも気を付けなければならない星回りで、1996年のO157、2005年の鳥インフルエンザ、2014年のエボラ出血熱も、『四緑木星』の星回りの年に発生している。

●最後に、ラッキーカラーはターコイズグリーン。
2024年の縮図は、2023年7月7日から8月7日で、特に重要な日が、7月11日、7月20日、7月29日、8月7日。
『癸卯四緑木星』を上手に生きるために参考にすべき歴史上の人物は徳川家康で、彼の遺訓を現代語訳で記しておく。

『東照宮御遺訓(とうしょうぐうごゆいくん)』

人生というものは、重い荷物を背負って、遠い道のりを行くようなものだ。だから、焦って急ぐような真似をしてはならない。
人生に不自由なものを感じても、それが当たり前だと思えば不平不満は口から出ないはずだ。口から出ずとも、こころのなかに我が生じてきたら、不平不満ばかり思って辛く苦しかったあの頃のことを思い出し、我慢するのだ。
我慢することこそが、人生を大過なく無事に過ごせる、長く安らかでいられる秘訣であり、反対に、我慢ならない怒りの感情は、おのれの人生の敵でしかない。
また、敗北したとき、負けを認めることから逃げて、勝つことばかりを考えて自己正当化することに躍起になっていたとしたら、その行為はおのれにとって害でしかない。
敗北したとき、おのれの負けを認められないひとは、他者を責める。他者を責めるのではなく、負けを認め、おのれを責めるべきなのだ。
負けを認め、おのれに物足りなさを感じているひとは、常に自らを省みることができる。
逆に、敗北しているにも関わらず、おのれの負けを認められないひとは、自己正当化することに躍起になって、自らを省みることがない。
敗北したとき、おのれの負けを認められるひとのほうが、勝つことばかりを考えているひとよりも、自己正当化することに躍起になっているひとよりも、人間として優れているということを最期に言い遺しておく。

※参考文献『唐土新市郎先生の運命学』