世の中は複雑なところか、単純なところか。
そう感じさせるのは外部のせいか、主体のせいか。
この世の中には、コントロール下におけない変数が多すぎる。
それが面倒臭いから、宗教があるのだろう。ナショナリズムや陰謀論なんてものもあるのだろう。
たしかに、理由が存在して結果を感じたり見たり出来るほうが、それが出来ないよりもスッキリする。

誠実に一生懸命働いていても、誰かのいい加減な仕事によって、たちまち私たちの誠実は破壊されてしまう。
その誰かを叱ったところで、彼らは改心せず同じ過ちを繰り返す。さらには彼らは叱られることを、理不尽だと断罪さえする。

この世のつまらない一面から、一刻も早く離れたい。逃れたい。
それにはこのつまらない一面を遠ざけていくか、このつまらない一面を是正していくか。
しかし、私たちは世の中のつまらない一面から逃れるために生きているのではない。世の中のつまらない一面に気苦労をかさねるために生きているのではない。
かといって、この世の中のつまらない一面を排除するために生きている訳でもない。

たしかに、みんながまともな世の中なんて有り得ない。
わたし自身にしたって矛盾のかたまりだ。
だが、矛盾を抱えつつも理想を追求することを諦めるつもりはない。
好きなことを追求するのにお金が必要なように、理想を追求するにはエネルギーが必要だ。
仲間の存在が、わたしのエネルギーだ。
そう考えると、世の中は案外シンプルだ。
仲間を信じ、エネルギーを維持し、理想を追求することを諦めない、それがわたしの生き方だ。