マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2023年11月(7/8)

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悪とは、真っ当に生きている者に危害を与えてくる存在のことだ。
悪は、自身が悪であることに無自覚だ。
悪は常に自己正当化に躍起で、時に、ぼくとつで真面目で穏やかなふりさえする。
そして基本的に、暴力的だ。

ここで私が「悪」と書いて「悪人」と書かないのには理由がある。
「悪」は一人の人間に背負わせるほど単純なものではないからだ。
どうしても「悪」を漢字二文字で表したいのなら、「悪念」と書こうか。

会社に恨みでもあるのかと周りに確信させるほど同じ失敗をなんども執拗に繰り返し、お客様にご迷惑をおかけする社員がいたとする。
一般的には彼を「悪人」と呼ぶのだろうが、現実的には、そんな単純な話ではない。
何故かと言うと、彼の悪念や悪行といった悪は、それが悪果をまねいたとき周りに伝染し、彼を注意指導する周りまでもが口汚くなって、悪に染まってしまうからだ。

悪から離れるにはどうしたらいいのか。
悪にひかれていく傾向が多いひとに、上司はどう指導したらいいのか。
そんなことはもう分かっている。
そういうひとには、彼がじぶんで悪から離れられるまで、上司の仕事を手伝ってもらえば良いのである。
そして上司は、自身の時間と体と心を使って、自身の仕事を手伝わせている彼の行動管理をしてあげれば良いのである。
そうすれば彼は、ちゃんとした仕事ができる。
それは当社でも、社長と田中が実証済みだ。