＜１９００年のニューヨーク５番街には馬車しか走っていなかったが、わずか１３年後には自動車が街を埋め尽くすようになった。自動車が世に出始めた時、多くの人は「ガソリンスタンドはないし、馬ならどこへでも行けるから便利」などと言って、自動車否定論が大勢をしめていたにもかかわらずだ。利用者が累計５０００万人に到達するのに要した時間は、航空機は６８年、自動車は６２年、クレジットカードは２８年、携帯電話は１２年、ツイッターは２年、ポケモンＧＯは１９日だった。TikTokはあっという間に１０億人のユーザーを獲得した＞という文章を読んだ。
変化というものは昔からあったが、現代における変化のスピードと影響力は昔とはケタ違いだ。
そこに、気候変動や環境問題、格差や対立、パンデミックが付加されているのも、現代の特徴だ。
私たちのような中小企業においても、この何年かで売上の中身や営業のやり方が変わった。
その経験から言えることは、『変化は意志だが、その意志が泥縄式に形作るものこそが、振り返れば変化だった』ということだ。
そして私たちは今まだ、私たちの意思で変化の渦中にとどまり、泥縄式に変化を形作り続けている。