マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2022年10月(4/4)

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私は、受けた恩を忘れるような残念な社会人でありたくない。そして社員にも、残念な社会人であって欲しくない。「尽くし損・働き損」に徹して新入社員を教育する私たちが、残念な社会人である訳にはいかない。

他者の面倒をみれないひとは、100%、過去に他者に助けてもらったことを忘れている。

そういう残念な社会人は、たいていの場合、じぶんが残念な社会人であることに無自覚だ。

彼らは平気で、「私は、いま助けてくれているひとに、感謝している」と言う。そんなレベルの感謝とは、他者から挨拶されてから小声で返す、返事のような感謝にしか過ぎない。

じぶんが新入社員の頃、他者に膨大な時間をかけてもらいお世話になっていたことを忘れてしまうようなひとは、残念な社会人だ。じぶんに注がれた他者の労力を忘れてしまう彼らは、新入社員の面倒をみるのをめんどくさがる。

トラブルを起こし、上司に膨大な気苦労と収束に向けての行動を取ってもらっていたことを忘れてしまうようなひとは、残念な社会人だ。他者に心と時間を費やさせたことを忘れてしまう彼らは、性懲りもなく、また同じトラブルを起こす。果たして私たちは、今現在ではなく、過去に他者が施してくれたことをいつまでも忘れずに、じぶんが施されたように他者にも施せるか。

それとも、残念な社会人よろしく、過去に他者に施してもらったことなど忘れてしまって、他者からなにも施されずとも最初からじぶんは出来ていたかのような、全て自分の力だけで成長して来たかのような錯覚をおぼえる夢みる夢夫か。

再度言う。私は、受けた恩を忘れるような残念な社会人でありたくない。そして社員にも、残念な社会人であって欲しくない。「尽くし損・働き損」に徹して新入社員を教育する私たちが、残念な社会人である訳にはいかない。