マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2021年12月(2/5)

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仕入先様で社会人として9年働かせていただいてから、吉岡興業に入社し20年が経とうとしている。
この20年を見渡すとき、いまだ自身に成熟をみない途上と言えることがある。
それは、「目先の事や自分の事しか考えていないような、もしくは何にも考えていないような的外れな意見であっても、最後まで聞いてあげる」ということだ。

20年前、私たちの会社は、的外れな意見を野放しにしていた成れの果てのような会社であった。
横領する社員、部下のために働く気のないネグレクト役職者、不良在庫は8000万、未回収金は3億、借入金にいたっては13億あり、的外れなことばかり言う輩(やから)が跋扈(ばっこ)する当事者意識のかけらもない集団であった。
この惨状は、わたしの時間とからだを二年間使い尽くして解決した。

このトラウマがあるから、「目先の事や自分の事しか考えていないような、もしくは何にも考えていないような的外れな意見であっても、最後まで聞いてあげる」ことが出来ないというのは言い訳か。
あの惨状を解決し、新たに立ち上げたビジネスも順調に伸びゆく今、わたしは自身の器を更に大きくする。
それには、「的外れな意見であっても最後まで聞いてあげる」ことが必要だ。器というものは、そうでもしなければ大きくならない。