マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2020年7月(5/10)

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私たちは商社です。私たちは『商社は有用である』と堅く信じています。それに相応しい私たちであろうと、人間として、社会人として、日々努力しています。

では何故、商社は有用なのか? 主な理由を三つ挙げさせていただきます。

①.『商社はアラーム』
商社のセールスは、今はまだ受注出来ていない案件を、常に追いかけています。
例えば、「先月頂いたお引き合いの件で、仰られていた納期に間に合わせるとなると、来週前半にはご発注いただきたいのですが・・・」と言った具合に。例えば、「工具庫の在庫がかなり減っていますが、今の出方であれば、来月頭に300個ほど納入させていただきましょうか・・・」と言った具合に。
このように、お客様への『 アラーム機能』を、私たちは持っているのです。これが商社が有用である理由のひとつです。

②.『商社は情報発信基地』
有名な話ですが、1970年代、アメリカの工作機械メーカーは日本の工作機械メーカーに市場を奪われ、そのまま急速に勢いを失っていきました。
当時、工作機械業界は汎用機からNC機への移行時期でした。アメリカの工作機械メーカーは、NC機を商社が販売するのは難しいと判断し、汎用機は商社を通じて、NC機はメーカーが直接販売していくことにしたそうです。しかしこの戦略は裏目にでて、このスキに乗じて日本の工作機械メーカーがアメリカの商社に入り込んでしまったのです。現実には、商社を通じて販売した方が、工作機械メーカーはユーザーの引き合い情報を入手しやすく、結果、日本の工作機械メーカーがアメリカでのシェアを拡大していったのでした。商社は日々お客様工場に出入りしているため、そこでキャッチしたお客様のニーズを、メーカーへいち早く発信できたのです。
このように、メーカーへの『情報発信機能』を、私たちは持っているのです。これも商社が有用である理由のひとつです。

③.『商社が選択肢を厳選』
お客様には日々メーカーからメールで、何十件という膨大な量の技術資料が送られて来ています。その技術資料はお客様の課題にマッチしていないことも多く、マッチしていたとしても玉石混淆で、ほとんどの場合は目を通さずゴミ箱行きだと聞いています。
しかし、私たち商社がお客様へお渡しする技術資料は、お客様の課題解決について熟考を重ねて厳選した資料となっているので、普段からお忙しいお客様でも目を通したくなる内容であり量となっています。
このように、お客様の『課題解決の選択肢を厳選する機能』を、私たちは持っているのです。これもまた商社が有用である理由です。

以上が、『商社は有用である』主な理由です。