マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2018年8月(1/3)

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勉強の出来るひとが仕事も出来る確率が高いことは、周知の事実だ。
「おれアホだったけど仕事出来ますよ」という方は、勉強が苦手だと早合点してしまって、単に勉強していなかっただけの場合が多い。

勉強には向上心が必要だ。向上心とは、自身の成長に確信を持つというようなプラスの自己肯定力のことだ。
だから勉強は、プラスの自己肯定力を持つことから始まる。
仕事の出来るひとが、マイナスではなくプラスの自己肯定力を持っていることを否定する方はいないと思う。
マイナスの自己肯定力を持つひとが、もし営業成績が良いような場合、それはナガレモノのあるお客様の景気が良いか販売している商品が良いか、ただそれだけだ。

勉強の話に戻ろう。
勉強でまず第一にすべきことは、「予習」だ。
何が書いてあるのか分からなくても、大枠・中枠は「予習」で押さえておく。
「予習」をしてから授業にのぞむと、大枠・中枠、そして授業で習う小枠が体系的に頭に入ってくる。大枠→中枠→小枠といった感じで、体系的に頭に落ち着いてくる。これによって、ある程度知識が身につくのである。
つまり勉強の出来るひとは、「予習」の時間を作れるひとなのだ。仕事であれば、「準備」の時間を作れるひとに、仕事の出来ないひとがいないのとそれは同じだ。

つぎに授業を受けたあと、絶対的にすべきことが「復習」だ。
エビングハウスの忘却曲線理論にもあるように、「復習」は授業が終わってから二三時間のうちに始めなければ意味がない。すぐやらないと、忘れてしまうからだ。
そして「復習」すると、授業中に、大枠→中枠→小枠といった感じである程度身についた知識が、さらにじぶんのなかに定着する。
仕事の出来るひとが、物事をやりっぱなしにしないのとそれは同じだ。

勉強の出来るひとはたいていこんなことを、つまり「予習」や「復習」を、さらっとやってのけている。少なくとも他者からは、さらっとやってのけているように見えている。
彼らは何故さらっとやってのけることが出来るのか。
答えは、彼らが持つ「計画」性だ。

授業のまえの「予習」、授業のあと二三時間のうちに始める「復習」、この「予習」と「復習」を「計画」性をもって実行しているのが彼らだ。
彼らにとって「計画」性を持って事に当たることは、全然特別なことではない。当たり前のことだ。
仕事の出来るひとにも同じことが言える。彼らは仕事を行き当たりばったりでしない。
逆に言えば、「計画」性のない、準備不足ややりっぱなしのオンパレード状態の方には、仕事の出来ないひとがとても多い。
彼らは「予習」はもちろん、「復習」もしない。常に行き当たりばったりで、やりっぱなしだ。