マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2026年7月(3/7)

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脳トレで有名な川島教授らが、日本の中学生2万2390人を対象に、《普段(月曜から金曜)、1日あたりどれくらいの時間、携帯電話(スマートフォンも含む)を使ってメールやネットゲームをしたり、インターネットを見たり勉強していますか》《自宅での学習時間や成績はどうですか》といった内容のアンケートを行った。
アンケートの解析結果、驚くことに、「家でほとんど勉強しないが、携帯・スマホの使用時間が1時間未満」の子どもは、「家で2時間以上勉強して、携帯・スマホを3時間以上使っている」子どもより“成績が良い”ことが分かった。
また、使うアプリの数が多いほど子どもたちは学習に集中できなくなることも分かった。アプリを次々に切り替える、例えばオンライン授業を聞きながらわからないところを別のアプリで調べるといった行為を心理学の世界では“スイッチング”と呼び、それを繰り返し行っていると、集中力がどんどん短くなることが実証されたのだ。
「スマホやタブレットばかり使って学習するくらいなら、何もしないほうがマシです」とは、川島教授の弁だ。
解析の結果、スマホやタブレットなどを使って、自宅で3時間、4時間と勉強する子は、スマホを全く使わず自宅で勉強しない子より成績が低いという結果が出た訳だが、それではその3時間、4時間分の勉強はどこにいってしまったのか?
それ突き止めるため、川島教授率いる東北大学加齢医学研究所は「生活習慣と脳の発達の関係」の研究を行い、5~18歳の223人の脳の発達の様子を3年間、MRI装置を使って測定し、同時にアンケートを行った。
川島教授によると、「最初の検査では、脳の発達状況や言語能力に差はありませんでした。ところが、3年後のMRI検査ではインターネット習慣に応じて脳の発達にはっきりとした差が表れたのです。インターネット習慣がない、または少ない子どもたちは3年間で大脳灰白質の体積が増加していました。一方でほぼ毎日インターネットを使う子どもたちは大脳灰白質の約3分の1の発達が抑制されていたのです」、さらに川島教授はこう強調する。
「小学生の半数近く(10歳以上で46%)、中学生の82%がスマホでインターネットを利用しているという内閣府のデータなどがあります。ですから、スマホと脳の発達も同じような関係があるだろうと推測できます。スマホを高頻度で使えば、勉強してもしなくても、睡眠をとってもとらなくても、学力は上がりませんし、3年間で脳の発達がほぼ止まってしまうのです」