マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2013年10月

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今の当社の上司たちは皆、<自ら動く>か、<部下に命令する>か、そのふたつの行動のみを取る。

なぜそうなったのか?

<自ら動く>、<部下に命令する>、このふたつのいずれかの行動を取らない上司は、単なる傍観者にすぎない。

自ら動きもせず、他者に命令もしないような上司は、傍観者に成り下がり、やがては存在感をなくして、その担当チームも腐り果ててゆく。

昔、当社にはそんな上司ばかりいた。

そんな上司たちは、会社へは部下の悪口めいたことを言い、部下へは会社の批判めいたことを言い、自らの影響力を保とうと四苦八苦していた。

そんな卑怯で腐り切った上司は、今の当社にはいない。

みんな辞めていってくれたからだ。

たとえばフロアの向こうから叫び声が聞こえたとする。

それが喧嘩なのか、誰かが転んだのか、強盗が押し入って来たのか、空耳なのかは分からない。

分からなくても、今の当社の上司たちは、誰よりも先にその声の方に駆け付ける。

もしくは、部下に命じて部下をその声の方に駆け付けさせる。

フロアの向こうから叫び声がしているのに、黙々と机で事務処理をしているような馬鹿上司は、今の当社にはいない。

上司になればなるほど、出世すればするほど、自ら動かなくても良い、他者に命令しなくても良い、と思っているような馬鹿上司はもういないのだ。

今の当社の上司たちは、そのあたり頭がいい。

上司が傍観者に成り下がり動かなければ、その部下はさらに下の部下が動くもんだと傍観者に成り下がり、そいつはさらにその下の社員が動くもんだと傍観者に成り下がる。

そんなことをしていたら、組織は躍動感を失ってしまう。腐り果ててしまう。

このメカニズムを今の当社の上司たちは、昔いた馬鹿上司を反面教師としてよく学んで来た。

だから、今の当社にはそんな馬鹿上司がいないのだ。

これが、今の当社の上司たちが、<自ら動く>か、<部下に命令する>か、そのふたつの行動のみを取るようになった理由だ。