AGV(無人搬送車)とは?

2021年10月9日

AGV(無人搬送車)とは?

「AGVとはどのようなものなのだろう」
「AGVの種類について知りたい」
このように思われている方は多いのではないでしょうか。

この記事では、AGVの種類、メリットとデメリットについてご紹介します。
少しでも興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

 

目次
1.AGVとは
2.AGVの種類について
3.AGVのメリットとデメリットとは
4.まとめ

 

1.AGVとは

 

AGVとはどのようなものなのでしょうか。
ここからはAVGについて詳しく解説します。

 

*走行形式

AGVは automatic guides vehicle の略称です。
日本語では無人搬送車や自動搬送車と呼ばれています。JISでは「一定の領域において、自動で走行し、荷など人以外の物品の搬送を行う機能をもつ車両で、道路交通法に定められた道路では使用しないもの」と定義され、あくまでも車両という位置付けになっています。

 

*移動範囲

AGVは磁気テープなどの誘導体によって設定された固定のルートを移動します。
そのため誘導体が設置されていない場所での走行は不可能です。
また、固定のルート上に障害物があった場合は停止し、走行ができなくなります。

作業に支障がなく、スムーズに走行させるためには、障害物のない場所の確保と誘導体の設置が必要です。

 

2.AGVの種類について

ここまでは、AGVとはどのようなものなのかについて解説しました。
AGVにはいくつかの種類があります。
そこで、ここからはAGVの種類についてご紹介していきます。

AGVは自動走行方式によって、「経路誘導式」「自律移動式」「追従式」の3つに分類されます。

 

*経路誘導式

経路に沿って設置した誘導体によって無人搬送車を誘導する方式のことを指します。
この場合に使用される誘導体は主に3つあります。
磁気テープ、電磁誘導ケーブル、光反射テープの3つです。

 

*自律移動式

無人搬送車自体が自己位置推定機能や走行制御機能などを有しているもののことを指します。JISでは「軌道、誘導体、人の操縦などがなくても目的地へ移動する方式」と説明されています。
すなわち、誘導体を必要とすることなく、使用できます。

 

*追従式

これは自律移動式の1種という位置づけになります。
先行する特定の人や車両などに追従する形で移動するもののことを指します。

また、AGVには、他の分類方法もあるのでご紹介します。
「積載形」「けん引形」「フォークリフト形」の3つです。

 

*積載形

JISでは「荷を人手又は自動で積み込み、自動走行し、人手又は自動で荷卸しをする無軌道車両」と定義されています。

 

*けん引形

JISでは「荷を積む台車またはトレーラをけん引して自動走行する無軌道車両」と定義されています。
台車の下に潜り込むようなタイプのものも、この分類に含まれます。

 

*フォークリフト形

JISでは「積載形の一種であり、荷物移載用のフォークなどを上下させるマストを備えた自動荷役作業をする無軌道車両」と定義されています。

以上、AGVの種類について解説しました。

 

3.AGVのメリットとデメリットとは

AGVの導入にあたって、メリットやデメリットが知りたいと思われる方も多いのではないでしょうか。そこで、ここからはAGVのメリットとデメリットについてご紹介します。

まずはメリットをご紹介します。

 

*作業者の負担が軽減する

工場内で作業するのは、あくまで人です。
人にはその日の体調や疲労の蓄積などがあります。
しかし、AGVはそれらを感じることなく、作業を繰り返します。

梱包台に作業者を配置し、あとはAGVが該当商品を取りに行き梱包台へその商品を運ぶことにするだけでも、作業者の負担は大きく軽減されます。

 

*商品の間違いなどのミスが減る

作業者である人は、ミスを起こしてしまうことがあります。
しかし、AGVは基本ミスを起こしません。
AGVによるピッキングが実現できた場合、入出荷データを元に事前に設定されたロケーションに動くので、確実に該当商品を運べます。
「取らないといけない商品の隣の商品を取った」などの間違いが起こりません。

 

*コストの削減につながる

メリットとして、経営者目線で見た際、ロボットによる作業は、現場単位でのコスト削減につながることが挙げられます。
米アマゾンはAGVの導入により、1つの倉庫内で年間2200万ドル(日本円でおよそ24億円超)のコスト削減ができたと言われています。

続いて、デメリットについてご紹介します。

 

*導入コスト

AGVのデメリットとしては、導入コストが挙げられます。
導線の確保やソフト設計等、AGVの導入は簡単ではありません。
先ほど紹介したメリットが、このデメリットを上回るものであるかどうか、費用対効果をしっかりと考えることが重要となります。

以上、AGVのメリットとデメリットについてご紹介しました。

 

4.まとめ

今回は、AGVの種類、メリットとデメリットについてご紹介しました。
「自動機ドットコム」を運営する吉岡興業(株)では他にも、工場施設や設備・機器のメンテナンス工事も受託しています。ご興味のある方は、お気軽にご相談下さい。

関連記事

2021/10/18

協働ロボットとは?

「協働ロボットとはどのようなものなのかな」 「協働ロボットのメリットを知りたい」 このように考える方は多いのではないでしょうか。   この記事では、協働ロボットのメリットやデ...

詳しく見る »

2021/01/13

自動機における設計のポイント

日本の製造業の現場では、急速な自動化・省力化へのシフトが進んでいます。 この生産現場の自動化・省力化を実現しているのが自動機です。 今回は製造現場に合った自動機の設計のポイントについてご紹...

詳しく見る »

2021/07/07

半導体の検査装置とは?

半導体の検査には、いくつもの工程が必要なことをご存知でしょうか。それに伴い半導体の検査装置も多岐に渡ります。 そこで今回は、半導体の検査装置についてご紹介いたします。   目次...

詳しく見る »

失敗しない自動機導入のご案内

これまで取り扱ってきました各種自動機導入事例を一部抜粋して、写真・解説付きでご紹介いたします。

①.搬送装置、②.検査装置、③.塗布装置、④.加工装置、⑤.組立装置、主たる5種類の自動機について事例をご紹介

FAシステム工事の豊富な事例集

これまで取り扱ってきました各種FAシステム工事の事例を一部抜粋して、写真・解説付きでご紹介いたします。

タイヤパターン・ホイール組み合わせ検査装置、ナックルバリ検査装置事例紹介ページ

工場施設工事の豊富な事例集

これまで取り扱ってきました各種工場施設工事の事例を一部抜粋して、写真・解説付きでご紹介いたします。

自動倉庫設置工事、リフター設置工事の事例紹介ページ

メンテナンス事例集リーフレッツ

これまで取り扱ってきました各種メンテナンスの事例を一部抜粋して、写真・解説付きでご紹介いたします。
施設編・設備編・機器編の3種類ご用意しております。

アスファルト・コンクリート、塗り床、スレート屋根等のメンテナンスをご紹介

クレーンの点検・メンテナンス、集塵機、コンプレッサ、冷却塔等のメンテナンス、配管・ダクトの更新をご紹介

オイルコンの洗浄メンテナンス、モーター、ポンプ、油圧機器のメンテナンスをご紹介

部品加工の豊富な事例集

これまで取り扱ってきました各種部品加工の事例を一部抜粋して、写真・解説付きでご紹介いたします。

図面のない部品でも現品から図面を起こして製作することを紹介した四コマ漫画