マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2021年4月(4/4)

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20年ほどまえ私が入社する際、社長をしていた父は、当時おられた名ばかり役職者の方々に、「息子はまだまだ君たちと比べて仕事ができないから助けてやってくれ。頼むよ。あいつを支えてくれたら、君たちを将来~~~」的なことを言っていたようだった。
このような息子に対する謙虚さというものを、民度の低い名ばかり役職者の彼らは、ただ真に受けた。
「社長がそんなふうに言ってくれるのなら、その仕事のできない息子さんを助けてがんばろう」というような方はいなかった。
父の息子に対する謙虚さを聞いて、民度の低い名ばかり役職者の方々は、「ラッキー、これで横領もばれないぞ」と喜んだ。「処理をいいかげんにしていたせいで、何千万円にも膨れ上がった未回収金についても、今まで通りテキトーなことを言っておけばしのげるぞ」と小躍りもした。「ナガレモノの売上以外なんにも俺にはないけれど、これからも大きな顔をしてカラ威張りしていられるぞ」とニンマリしたり、「未回収金が3億あったり、不良在庫が8000万あったり、借入金が13億もあるけれど、今まで通り真剣なふりをしておいたら、まだまだ誤魔化せそうだぞ」と胸を撫で下ろす経理マンもいた。
入社して3ヶ月も経った頃には、私はそのすべてにメスを入れ、外科手術的なことをしていた。
私のことを何もできないバカ息子だと思おうとしていた民度の低い役職者の方々は、あまりのギャップに絶望したと思う。
横領していた者、未回収金だらけだった者、ナガレモノの処理以外何もできない者、ずさんな経理マンたちは、全員会社を辞めていった。
あの頃のような民度の社員は、いまいない。あの頃のような民度の会社では、いまはない。
それは私の功績ではなく、いまいてくれる社員のお陰だと、こころの底から感謝している。