生技のミカタニュース

マネジメント・メッセージ 2021年10月(11/11)

うまく立ち回ることばかり考えて仕事をしているようなひとが、次第に、会社にまったく利とならない失敗ばかりするようになるケースを多く見てきた。
もちろんうまく立ち回ることで、仕事を豊かにしていくひともいる。
しかし圧倒的に前者のひとのほうが多い。

前者と後者のなにが違うのだろうか考えてみた。

うまく立ち回ることばかり考えていて、次第に、会社にまったく利とならない失敗ばかり繰り返すようになるひとは、ひと言でいうと「怠惰」だ。
からだが重く、動きがマイペースで、与えられた役職の6割弱しか責務を果たさない。
役職の6割弱の責務だから、彼が課長なら主任、係長なら平社員、平社員なら見習い社員四ヶ月目くらいの責務しか果たさない。
そうなると彼らは周りから、彼らの「怠惰」な面ばかり指摘されるようになる。
彼らがほんとうに「怠惰」なのかは分からない。
少なくとも、彼らはじぶんのことを、「怠惰」だとは思っていないことのほうが多い。

一方、うまく立ち回ることで、仕事を豊かにしていくようなひとは、「怠惰」ではない。
少なくとも、彼らは周りに、「怠惰」だと思われていない。
それは、彼らは他者に、常日頃からじぶんのことを、「怠惰」だとは思われたくないと考えて動いているからだ。
他者から「怠惰」だと思われているひとには、その考えや行動がないだけだ。