マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2017年10月(1/4)

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近年FA関係の仕事が増えている。そのなかでご縁をいただき、小学生のためのロボットプログラミング教室を今春から始めた。
講師はわたしなのだが、教育について、わたし自身も学びを得ている。

たとえば、やり方を詰め込んでも、子供たちには地力が付かない。
やり方を詰め込んで、その時だけ出来たとしても(その時だけならたいてい出来る)、子供たちには血肉化した知識という地力が付かない。

詰め込むよりも基礎的なことを繰り返し教える。基礎的なことを身に付けさせ、それを子供たち自身で再現出来るようになるまで、繰り返し教える。子供たちに血肉化した知識という地力を付けさせ、教えられたことをいつでも再現出来るように成長してもらうのだ。

成長してもらうには、詰め込み式では無理だ。
しかしながら詰め込み式の教育をしてしまうのには、理由がある。
詰め込み式は、皆に対して同じように公平に教えるやり方だ。基礎的なことを身に付けさせるやり方は、公平ではない。基礎的なことを身に付けられたひとと身に付けられていないひととを区別して教えていく。
教えられるほうは区別されるのだ。
これには、教えるほうにも教えられるほうにも、区別している、されている、というストレスが生じる。
このストレスが嫌で、詰め込み式の教育をしてしまうのだ。

このストレスに負けないで、詰め込み式ではなく、基礎的なことが身に付くまで繰り返し教える。
そしてある日、子供たちは、自転車に突然乗れるようになるように、教えられたことを自身で再現出来るようになるのだ。