マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2015年11月(2/2)

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パッとしないセールスのままで許されるのは、新卒だと入社して三四年の間だけ、中途入社なら半年一年の間だけだ。
新卒で入社して三四年経ってもパッとしないセールスがいるなら、もちろんその責任はその会社の営業組織の長にある。赤字社員のいるチームのリーダーに「育成する力」がないだけ、各チームのリーダーを統括する責任者に「指導力」がないだけのお話しだ。つまり、リーダーが責任を果たせていないだけのお話しだ。
この責任を放棄するなら、彼らはその役職手当を過去に遡り、利子をつけて会社に全額返金するべきだ。
しかしながら私たちの会社には、もはやそんなリーダーや責任者はいない。
私たちの営業組織は、役に就くひとりひとりが自発的に動き、自発的に動いた結果そこに成果がなければ誰に責任があるのかが明確だ。この国のオリンピック大会組織委員会とはちがうのだ。私たちの営業組織も、つい三四年前まではこの国のオリンピック大会組織委員会みたいなものだった。だが、いまはちがう。
私たちの営業組織は、自発的に動いてくれるひとで構成されている。ひとが自発的に動いて、はじめて組織は機能する。
自発的に動かないひとで構成された形だけの組織、大物ぶって確認作業しかしない(出来ない)ひとで構成された形だけの組織、会社の思いを部下を使って実現することに無関心なひとで構成された形だけの組織、社長にアラームを鳴らされてようやく重い腰をあげるようなひとで構成された形だけの組織、このような形だけの組織が会社をどのようにしてしまうかを過去に体験したことがある私たちは、二度と同じ間違いの轍を踏むことはない。