マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2021年12月(1/5)

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一年に何十人も採用するような会社でも、その何十人のなかに、将来その会社の幹部になるようなひとは一人いるかいないかだ。
十年に一人の逸材とはよく言ったもので、それが現実なのだ。
年に一人くらいしか採用しない私たちの会社なら、この現実は尚更なお話だ。
私たちはともすれば優秀な人材を欲しがる。即戦力を欲しがる。
欲しがるというより、採用活動さえすれば優秀な人材が入って来てくれるとさえ思っている。
そんな夢見る夢夫になってはならない。
そんな待ちの姿勢では、私たちはホンモノの上司にはなれない。
昔、「来るもの拒まず。去るもの追わず」とうそぶく上司がいた。
彼は部下を育てられないどころか部下に見限られていた。
彼は恥ずかしいことに、「あいつはできない。こいつはできない」と、自分の部下の批判ばかりしていた。部下を育てることよりも、即使えるかどうかでしか部下を見ていなかったのである。
役職手当をもらっているのだから、ちゃんと部下を育てれば良かったのだが、彼は結局、部下を育てることはせず、即使える部下が入って来てくれるのを待つ待ちの姿勢の上司で終わってしまった。

私たちは、入社したときの自身がどうであったかを忘れがちだ。
いきなり今の活躍を出来た社員など一人もいない。実際たとえば、常に息が上がってしまう緊張しいの人、返事だけよくてなかなか動かない人、納期感覚のまるでない人、仕入先によくキレている人などがいたが、今では優秀な社員たちである。
皆、入社後、仕事を通して少しずつ力を付け、ある時ビッグチャンスを得、そこでも仕事を通して少しずつ成長し続け、そのような過程を経て今がある。

しかしながら私たちは、自身の成長過程をついつい忘れてしまって、採用活動さえすれば、今私たちの会社で働いてくれているような優秀な人材が入って来てくれるものだと思い込んでしまいがちだ。
現実には十年に一人しか、入社早々から優秀な社員など現れないのにである。
私たちの会社を選んでくれた方々が優秀であろうがなかろうが、そんなことに執着している暇は私たちにはない。
私たちの会社を選んでくれた方々が、ひととしてちゃんとしてくれていれば、他にはなにも望まない。
なぜ、他にはなにも望まないのか?
入社してくれた方々を、私たちが育てていけば良いからである。
彼らをどんな風に育てるのか?
仕事をとってこれる営業に、彼らを育てるのである。
彼らがそんな風に育たなかったらどうするのか?
私たちが仕事をとってきて、それを彼らにやらせてあげるのである。彼らはその仕事を通して、成長していく。