マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2013年6月

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私たち全員が、仕事のできるひとになりたい、そう思っている。仕事ができないと、周りのひとに迷惑をかけてしまうからだ。
無責任なひとは言うだろう。誰にでもなにかひとつは取り柄がある、と。
しかし、そういう土俵で話をしていても意味がない。仕事ができるかどうかに、取り柄とかそんなことは関係がないからだ。
問題は感じ方だ。感受性だ。
仕事のできないひとの感受性と、仕事のできるひとの感受性は、真逆だ。
コップの水の話をご存知だろうか。
あなたのコップに水が半分入っている。
あなたは誰かに、「あなたのコップの水、まだ半分だね」そう指摘された。
1.あなたはそれを、「半分しか入ってないじゃないか」と責められたように感じますか?
2.それともあなたは、「あと半分水が入るよ」とアドバイスを受けたと思い、あと半分水を入れようと思いますか?
3.それともあなたは、「あと半分水が入るよ」とアドバイスを受けたと思い、すぐに行動に移し、コップを満杯にしますか?    
もちろん仕事のできるひとは3.の行動をとる。
仕事ができるようになる可能性のあるひとは、2.のひとだ。
そして、1.のように感じてしまうひとに、仕事のできないひとは多い。
1.のひとは、アドバイスを受けても責められているように感じてしまうひとだ。 アドバイスを受けても、自分の悪口を言われているように感じてしまうひとだ。
人はじぶんのことを悪く思いたくない。人はじぶんのことを正当化したい。だから、アドバイスを責められているように感じてしまうひとは、アドバイスを素直に聞き入れることができない。
1.のようなひとは、損得で言うと、損をしている。せっかくの他者からのアドバイスが、自身に染み込んでゆかないのだから・・・・。
当社には、1.のようなひとにとっては、居心地の悪い風土がある。
なぜなら私たちには、「ひとりでは生きてゆけないから、会社で働いている」という自覚があるからだ。
この自覚が私たちに、仲間に対して常にお節介であろうとさせているからだ。
「あなたのコップの水、まだ半分だね」私たちはこれからも、仲間に、そうアドバイスし続けてゆく。