行動理念

行動理念

五省

一、
至誠に悖るなかりしか。
(「誠〈人としての良心〉」に背くことはなかったか。)
一、
言行に恥ずるなかりしか。
(言行不一致はなかったか。)
一、
氣力に缺くるなかりしか。
(精神力を欠くことはなかったか。)
一、
努力に憾みなかりしか。
(駄目だと決めつけて諦めることはなかったか。)
一、
不精に亘るなかりしか。
(現状に慢心して手を抜くことはなかったか。)

五省とは・・・
「五省」は戦前の江田島海軍兵学校で、一日の行動に対する反省の言葉として、又、精神教育の資料として使用されていた。
「五省」とは『五つの反省』という意味で、「深く自己を見つめ、何か人間として至らぬ点はないかと、厳粛に考える心の働き」を促すものである。
『反省』するから、私たちは『謙虚』でいられる。『謙虚』でいるから、私たちはまわりに『感謝』が出来る。
私たちは<ひとりでは生きてゆけない>から会社という組織で働いている。この原点を忘れぬ為に、私たちは常に「五省」を掲げ、『反省』し、『謙虚』であることと『感謝』の心を持ち続けることを旨としているのである。
尚、弊社の創業者である吉岡忠一(故人)は、江田島海軍兵学校、海軍大学校を首席で卒業している。

人生・仕事の結果の方程式(京セラフィロソフィ)

京セラ 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力 吉岡興業:人生・仕事の結果=≪考え方+感じ方≫×熱意×能力

人生・仕事の結果の方程式とは・・・
京セラ創業者である稲盛和夫氏が考案したこの方程式は、78ある京セラフィロソフィのなかでも最も重要なフィロソフィのひとつとして数えられている。

稲盛氏はこの方程式で、<人生・仕事の結果>とは、『考え方』と『熱意』と『能力』の積(足し算ではなく!)から求められる、としている。
『熱意』と『能力』の数値は0から100まであり、『考え方』の数値は-100から+100まである。
『考え方』がプラスかマイナスか、つまり、正しいか間違っているか。
もし、『考え方』が間違っていたら、『熱意』や『能力』が高ければ高いほど、<人生・仕事の結果>は大きなマイナスになってしまう(積算だから!)。
稲盛氏はこの方程式で、『考え方』の間違っている人は、企業は、決して持続するような成功が出来ませんよ、と同時に、社会的にも周りに大きな迷惑をかけてしまいますよ、そうメッセージしているのである。
また、『能力』は多少低くとも『熱意』が高ければ、そして、『考え方』が正しければ、<人生・仕事の結果>は単に『能力』が高いだけの人と比して格段の成功を持続させることが出来る、稲盛氏はこの方程式でこのこともまたメッセージしているのである。

『考え方+感じ方』について・・・
しかし、この<人生・仕事の結果>の方程式は、『考え方』が正しければ『熱意』や『能力』が低くとも構わない、ということを意味するものではない。
そこで、私たちは単に『考え方』とするのではなく、『考え方+感じ方』とした。
『感じ方』にも『考え方』と同じように数値は-100から+100まである。
他者が今、何をして欲しいのか?何をして欲しくないのか?それを感じ取る力がなければ、他者に私たちの伝えたい『熱意』が伝わることはない。それどころか、私たちの伝えたい『熱意』とは全く逆の印象を伝えてしまうかも知れない。
『考え方』に『感じ方』が伴わなければ、他者に私たちの伝えたい『熱意』が伝わることはない。
成功を持続させるには、『考え方』と『感じ方』の融和が大切なのだ。『考え方+感じ方』が大切なのである。

最後に、『考え方』がマイナスでも『感じ方』が大きくプラスであれば良いのではないか、そう思う方がおられるかも知れない。しかし、『考え方』がプラスでなければ、持続した成功を得ることは出来ない。それは、『考え方』がマイナスであれば、他者からはやがて疎まれ、その人は組織に居場所を失くしてゆくことになるからだ。

「瞬間風速」で “こと” に当たる。
それは、パッと処理的にやってしまえ、という意味ではない。後回しにせず初動を早くし、「瞬間風速」で “こと” に取りかかろう、という意味だ。
「瞬間風速」で “途中経過報告” をする。
それは、手短に報告せよ、という意味ではない。“こと” の関係各位に、「瞬間風速」で素早くこまめに何度も “途中経過報告” を繰り返そう、という意味だ。
“こと” にも、 “途中経過報告” にも、 【旬】 がある。後回しにしているようでは 【旬】 を逃してしまう。【旬】 を逃してしまわぬように、【旬】を感じたら後回しにせず初動を早くし、「瞬間風速」で “こと” に取りかかり、「瞬間風速」で “途中経過報告” を繰り返す。
そういう意味で、「瞬間風速」とは、 『旬感風速』 だと言える。

私たちはプロだ。プロとは、自身のやる気や誠意を相手にお伝えし、お金をいただいているひとのことだ。プロに必要なのは、前述の 『旬感風速』 の精神だ。
『旬感風速』 で “こと” や “途中経過報告” に取りかかっておれば、私たちのやる気や誠意は、かならず相手に伝わる。逆に “こと” や “途中経過報告” に対してマイペースな動きをしているようでは、たとえ私たちにやる気や誠意があったとしても、それが相手に伝わることはない。

たとえばお客様が、「こういうのを見つけてくれないかなあ」と、ふたりのセールスマンに依頼したとしよう。
ひとりは翌日から一生懸命調べ、2週間後、ついにそれを見つけ、お客様に「見つけました!」と報告した。
もうひとりはその日のうちから一生懸命調べ、依頼を受けた翌日にはお客様に一度、「昨日から一生懸命調べているんですけど見つけられていません」と “途中経過報告” をした。
このふたりのセールスマンのうち、どちらがお客様にとって安心出来る存在なのか?
答えは、後者だ。
お客様は超能力者ではない。
前者が一生懸命2週間のあいだ調べていたことなど、お客様には伝わっていようはずがない。
後者はまだ2日間しか一生懸命調べていなかったとしても、まだ見つけられていないという “途中経過報告” を 【旬】 を逃さず行うことで、依頼を即行動に移しているという彼の初動の早さと一生懸命さはお客様に伝わる。

私たちはプロだ。プロとは、自身のやる気や誠意を相手にお伝えし、お金をいただいているひとのことだ。プロに必要なのは、『旬感風速』 の精神だ。
【旬】 を逃さず 『旬感風速』 で “こと” に取りかかり、 【旬】 を逃さず 『旬感風速』 で 素早くこまめに何度も “途中経過報告” を繰り返せば、私たちのやる気や誠意は、かならずや相手に伝わる。