マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2017年12月(1/3)

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役職者であろうと、経営責任者である社長や役員以外の者が、自分のお気に入りの社員に、自分が勝手に考えた将来の組織図の話をしてはならない。

ある程度の役職に就くと、どうしてもお気に入りの部下に、「おまえにこんな役職について欲しいな」などと大きなことを言いたくなるのかもしれない。
しかし、組織図は社長や役員が決めるものである。どこのお客様を担当するか、どんな商材を取り扱っていくかは、もちろんリーダーが決めていいが、組織図というものは、経営責任者である社長や役員が決める。

リーダーが部下に、どういう仕事をして欲しい、というような内容のことを話すとき、その内容は実務に関することでなければならない。組織図に関わるものであってはならない。
酒を飲んでつい調子に乗ってしまってリーダーが部下に、『今のオレの役職は、つぎはおまえがやれ』的な話をしたくなるのも分からないではないが、組織図の決定権を持たない者がこの話をするのは危険だ。
組織図の決定権を持つ社長や役員が、このリーダーがお気に入りの部下のことを、役職者の器ではないと判断しているような場合、このリーダーと部下の関係はいずれ破綻するか、共に会社に対して反抗的になるかのどちらかしかない。

応用問題をひとつ。
リーダーではない者が後輩に、『今のオレの仕事は、つぎはおまえがやれ』的なことを話してもいいか?
もちろんダメである。
リーダー以上の者が決定権を持つ内容を、リーダーではない、決定権を持たない者が、調子に乗って話してはならない。