マネジメントメッセージ

マネジメント・メッセージ 2015年11月(1/2)

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売上を5億アップすることは、簡単だ。売上だけなら、ひとを雇えば簡単にアップするからだ。
パッとしないセールスでも、ひとり月400万くらいは売上をあげてくる。年間でいうとひとり400万×12ヶ月で5,000万。パッとしないセールスでも10人いれば、5,000万×10人で年間5億の売上があがる。

セールスひとり年間5,000万の売上だと、そのセールスが稼ぐ年間の粗利益は600万ぐらいのものだろう。
新卒のセールスでも年収は軽く300万以上はある。そしてどこの会社であろうと、会社は彼らの社会保険料の半額を負担し、彼らの交通費、営業車のリース代、ガソリン代、通信費、事務用品費、福利厚生費を出している。これらを合算すると、新卒のセールスでも軽く500万以上のお金がかかっている。
実際にはそれだけでは済まない。会社は配送業者の費用も営業アシスタントの給料も払っている。当然営業アシスタントにも、その給料及び彼らの社会保険料の半額、交通費、通信費、事務用品費、福利厚生費がかかっている。そしてこれらがセールスの稼ぎから捻出されるのは、当たり前のことだ。

だから、年間5,000万の売上で年間の粗利益が600万ぐらいしかないセールスは、間違いなく赤字社員だ。
こういうパッとしないセールスが10人いれば、年間で5億の売上アップは図れるが、会社としては彼らに利益を食い潰されてしまうだけのお話しだ。
ひとだけ増やして売上アップを図り、結局彼らに利益を食い潰されるような会社にだけは、今後とも絶対にしない。